昨年の10月に公開した大漁バンテン和裁授業ブログはご覧頂けましたでしょうか?
この大漁バンテン製作は、岩手県立博物館と平舘高校との博学連携プロジェクトの一環として行われています。
大漁バンテンを縫うにあたっての和裁技術指導を昨年9月、東亜和裁 盛岡支部の先生も行い、このプロジェクトのお手伝いを致しました。その技能指導の様子を紹介したブログは下のリンクから飛べますので、まだ見ていない方は、是非ご覧ください。
(昨年9月に行われた出張和裁授業の様子)
先月、上記のブログを公開した時点では、まだ製作途中だった大漁バンテンが、完成したと連絡を受けました!!和裁の技術指導に貢献した盛岡支部の先生も大喜び(^o^)今回は、先生がバンテン完成を受け、ブログを書いて下さいました!
1月27日に岩手県立博物館の方から、大漁半纏の完成の嬉しいご報告を頂きました。
昨年9月下旬に平舘高校の先生に盛岡支部へお越しいただき、今回の大漁半纏の為の袖付や、袷仕立ての説明をさせていただきました。
一般的なお着物とは違い、大漁半纏のお袖は筒袖(振り、身八つ口が無い)のため、袖付は縫詰め、そして袷仕立てと、和裁技能士でもなかなか難しい作業だったと思います。
その後平舘高校の先生から、「縫ってはほどいてを繰り返しながらも表袖を頑張って縫ってくれました」と生徒さんが頑張っている様子を教えていただいた時は、共感と応援の気持ちでますます完成が楽しみになりました。
もし、シンプルに形づくるとしたら裏地のない単衣で作る選択枝もあったかもしれませんが、皆さんが本物の再現に向けて裏地を縫い合わせる難しい袷(あわせ)仕立てにチャレンジされて立派だと思います。
こうして完成の報告を頂き、また1月26日に行われた家政科学科の課題研究発表会において、大漁半纏をお披露目した写真、完成までの経過のリーフレットを拝見し、完成した大漁半纏と一緒に写っている生徒さん達を見れて本当にうれしいです。
大漁半纏を着ている姿もサイズがぴったりで、柄もピタッと合い、色鮮やかでとても映えてかっこいいです!!
柄を合せることは、事前に出来上がりをミリ単位(和裁は鯨尺ですが)で正確に見積りをし、実際の手縫いの作業のすべてを同様に正確に丁寧に進める必要があるのです。
今回、立派に大漁バンテン制作を終えた生徒さんが感想を送ってくれましたので、一部を紹介させていただきます\(^o^)/生徒さんの生の声を聴けることが出来て私たちもとても嬉しいです!
~平舘高校 生徒さんより~
「最初は完成できるか心配だったし、反物が高いということから、失敗はできないと思いました。とても緊張して作りました。メンバーと先生と話しながら楽しくできました。新しい縫い方を知ることができてよかったです。大漁バンテンの歴史を知ることができてよかったです。貴重な体験でした。」
「子ども用大漁バンテンはフェルトを切るのに悲鳴をあげました。「田」の部分が特に難しくやりがいを感じる場面でもありました。たくさんの子ども達が着てくれるといいなと思いました。伊藤染め工場を見学したり、東亜和裁の先生に教えていただき、作り上げることができました。色々な縫い方を習うことができました。」
皆さま大漁半纏の完成、おめでとうございます!お疲れ様でした!
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